憐れみへの教訓

バレンティン神父(出現が起こった時の教区司祭)は、回想録にこう書いています。「この村には、気が狂っていると誤って見なされていたアルフォンソという男性がいました。異常な行動をとるために、そう思われていたのかもしれまません。ある日の聖母の出現のとき、ロリとコンチータはこの人がが滞在していた家に向かいました。
少女たちは持っていた十字架で、彼のベッドの枕の上に十字架の印をつけ、彼に、十字架に数回キスをするように勧めました。「狂人」と見なされていた彼は、ひざまずいたのです。

以前にはこの人に聖体拝領を拒むことさえ考えていた神父は言いました。「聖母が私たちに教訓を教えたかったことは明らかです」。神父はコンチータに、なぜあの「狂った」男性のところに行ったのか、そしてなぜ彼に、繰り返し十字架にキスをするさせたのかと質問しました。コンチータは答えました。「聖母は言われました。あなたたちは彼を軽蔑しますが、私は彼を愛しています」。この答えは私たちをさらに驚かせ、私たちに憐れみの心が欠如していたことに気づかされました」