コンチータと謙遜

昔、コンチータが若かった頃、ファティマに住んでいたことがあった。コンチータは高齢の司祭たちの住居に毎日掃除のボランティアに行っていた。他の場合と同じく、人目につかないようにマリアと名乗っていた。しかしある日、彼女を知る人が現れ、彼らの住居の床を掃除している女性がガラバンダルのコンチータであることが、直ちに住んでいる司祭全員の知るところとなった。それ以来、すべてが変わってしまった。コンチータによれば、彼女の正体を知った神父たちは彼女への接し方を変えてしまったという。コンチータは、自分の素性を知られてしまったことを残念に思い、匿名で高齢の神父たちに奉仕する方が気が楽だったと言った。

これは聖ベルナデッタの言葉を思い起こさせる。

「聖母は私をほうきのように使われました。掃除が終わったらほうきをどうしますか? 元の場所に戻すのよ、ドアの後ろに!」