足が奇跡的に治った

1962年8月初旬のガラバンダルの雰囲気をよりよく理解するための助けとなる、バレンティン神父のメモが残っている。これはルイス・ナバスとマキシミナ・ゴンザレスのメモを補完するものだ。1962年8月22日。

四人は脱魂状態に陥った。最初にロリとコンチータ、次にハシンタ、そして最後にマリ・クルス。マリ・クルスは松林から降りてきて、ダニエラの家に行った(彼女は足の状態が悪く、歩くことができないので、ベッドに寝ていた)。そして、十字架に接吻するようにと渡した。すると、ダニエラはベッドから飛び降りて、「治った」と言ったという。何か暗示があったのかもしれないが、彼女は何事もなかったかのように飛び起きて、階段を上って行った。いずれ何が起きたかわかるだろう。

バレンティン神父は、これが本当に奇跡的な治癒なのか、不信感を隠さなかった。しかし、デ・ラ・リバ神父がガラバンダルの司牧者の言葉に、自分の言葉を付け加えている。「私は村にいたが、この出来事を見た人たちが喜びの声をあげ、まるで奇跡のように話し合っているのを聞いた。後で分かったことだが、この現象は自然には説明できない。ダニエラはレントゲンを撮りに行き、完治したことが報告された。彼女は今、結婚して子供もいるが、彼女が患っていた腰の病気ではありえないことだ」。

『マリアは急いで山へ上った』165ページ

この物語は私(グレン・ハドソン)個人にとって特別な意味をもっている。なぜなら、少年時代に私の足が奇跡的に治癒したことが、ジョーイや「接吻されたメダル」、ガラバンダル、そしてパードレ・ピオを知り、関わるようになるきっかけとなったからだ。身体的なハンディキャップが、実は神からの祝福であることを、後になってから理解したり、感謝したりすることがある。