夜の9時過ぎ、あの忘れられない日の第二の出来事が始まる。再び教会に集まった4人の少女たちは、主祭壇の前で脱魂状態に陥った。深呼吸をする。そして、コンチータ以外は皆笑っている。コンチータが話す。「はい、あなたのお望みのとおりに、あなたが命じられた通りに……どの方向に行っても私たちはかまいません。あなたが言うとおりに……でも、私たちは何の証拠も示していませんし、人々は信じていません」。9時40分頃、彼らは立ち上がり、脱魂の行進によって教会を後にした。そして、村の中で以前脱魂が起こった場所に立ち寄り、そこで祈る……ガラバンダルでこれほどの熱心さで道行きの信心が行われたことはない。
少女たちの行進に沈黙のうちについて行き、祈りに熱心に付き添う人々は、まるで超自然的な感動に取りつかれたかのようであった。それは、この村で失われ、忘れられていた主の道、憐れみの道のように思われた。ここで、世からは価値がないと見なされていた人々に、神と聖母の足跡の痕跡が残されたのだ。世俗化に突進する世とは対照的に、ガラバンダルの夜は何というものだったか! そしてそれだけではなかった。街路、街角、家々、寂しい小道、静かな野原、満天の星空など──あらゆるものが聖別される運命にあるように思われた。
行進が終わるころ、少女たちがこう言うのが聞かれた。「次は何日にお会いできるでしょうか? 人々が来ることができるように……人々は、これは私たちの病気なんだと言い、若い男の子たちは私たちに石を投げました……まあ、あなたが私たちといて喜んでくださるのなら、そんなことはどうでもいいんです……」。すべてが終わるかと思われた時、彼らは松林へと登った。目撃者全員が、4人の少女たちの姿だけでなく、その行進の速さと軽やかさが深く印象に残ったとしている。
「マリアは急いで山へ行った」より、 第1巻177頁