ピオ神父とロザリオ

パラディーノ神父(サン・ジョバンニ・ロトンドの修道士の一人)は、ピオ神父に毎日何回ロザリオを唱えているか尋ねたと報告している。答えはこうだった。「大体30環ともう少し、それより少ないことはありません」

「どうしたらそんなことができるのですか?」
「夜中に何か他にすることがありますか?」

別の時に、ピオ神父は三つのことを同時にこなしていることを認めた。「祈ること、ゆるしの秘跡を聞くこと、世界中を歩き回ること」

もう一人の修道士の一人であるマルチェリーノ・ラセンザニロ神父は、朝にピオ神父の手を洗うのを手伝っていた時、ピオ神父がロザリオを置こうとしないので、片手ずつしか洗えなかったと語った。

パレンテ神父は、なぜ他の祈りではなく、そんなにたくさんロザリオを唱えるのかと尋ねた。ピオ神父は、ロザリオによって求められた恵みを聖母が拒まれたことは一度もなかったと告げた。

聖母ご自身がピオ神父に言われました、「この武器によってあなたは勝利するでしょう」。ロザリオの力を確信していたピオ神父は、いつもロザリオを手にしていた。自身の死期が近づいたとき、彼は霊的な子どもたちにロザリオを勧めて言った。「聖母を愛し、聖母に愛されなさい。いつもロザリオを唱えなさい」

ピオ神父は夜、いつもロザリオを腕に巻いていた。死の数日前、ピオ神父がベッドに入ろうとしたとき、部屋にいた修道士たちにこう言った。「私の武器をくれ!」すると修道士たちは驚き、不思議に思って彼に尋ねた。「どこに武器があるんですか? 何もありません!」 ピオ神父は答えた。「それは、あなたが今かけた私の修道服の中にある!」修道服のポケットを調べた後、修道士たちは彼に言った。「神父様、あなたの服の中には武器はありません! ……ロザリオの珠しか見当たりません!」。ピオ神父は直ちに言った。「では、これは武器ではないのか? ……まことの武器では?!」

死の間際、ピオ神父はコンチータに手袋と通夜のベール、そして彼のロザリオを遺した!
世界中のすべての人々の中で、彼はコンチータを選び、彼女を信じた。

このことは私にとって多くを物語っている!

(グレン・ハドソン)