幻視者たちのインタビュー
1965年にガラバンダルの出現が終了して以来、幻視者であるコンチータ、マリ・ロリ、ハシンタは、彼らに啓示されたことのうち、世界全体に来る「警告」と「大いなる奇跡」に関して話せることについて、時々インタビューに応じた。
それぞれのインタビューの中で、この二つの出来事について同じ質問がたびたび繰り返されるにもかかわらず、新しい情報や補強的な情報、違った観点が明らかにされることもしばしばであった。このことを念頭に置きつつ、「警告」と「奇跡」について知られている基本的な事柄について完全な全体像を描く試みとして、入手できるすべてのインタビューを、不必要な重複は当然省きつつまとめてみた。下記は、私たちが調査した様々なインタビューの中の断片を年代順に並べたものである。(この記事はマリア・サラコ氏のサイト garabandal.org の記事を和訳したものです)
『警告』
コンチータ 1965年9月14日
質問:警告は目に見えるものでしょうか。あるいは内的なもの、またその両方でしょうか?
コンチータ:警告は神から直接来るもので、人々はどこにいても世界のいたる所でそれを見るでしょう。
質問:警告は他の宗教を含む世界中のあらゆる人々の罪を露呈するものでしょうか。それには無神論者も含まれるのでしょうか?
コンチータ:はい、警告は私たちの罪を現すようなものです。そして、これは信じる人、信じない人、宗教の違いにかかわりなく人々に等しく訪れるもので、誰もが目にして体験するものです。
質問:警告によって多くの人々が死者を思い出すというのは本当でしょうか?
コンチータ:その警告は、奇跡にそなえる清めのようなものです。それはある種の大異変として訪れ、警告を体験するよりは死んだほうがましとさえ思わせるもので、死者のことを考えることにもなるでしょうね。
質問:世界中の人々が、警告を神から直接来るしるしとして認知するのでしょうか?
コンチータ:ええ、間違いなく。ですから警告が起きた後も人々が心を頑なにしているとはとても思えません。
1968年10月
質問:警告は自然現象であり、神はそれを人類への呼びかけに利用されるのだと言う人々がいますが、この考えは正しいでしょうか?
コンチータ:警告は超自然的現象で、科学では説明できません。それは見ることも感じることもできます。
質問:警告の最中に、私たちは自分自身と自分が犯した罪を知ることになるという供述について説明していただけませんか?
コンチータ:警告は世界の人々の良心を矯正するものです。
質問:キリストを知らない人々については? 彼らは警告をどのように理解するのでしょうか?
コンチータ:キリストを知らない人々(ノンクリスチャン)も、それを神からの警告だと信じるでしょう。
1973年
質問:警告の日には何が起きるのでしょうか?
コンチータ:最も肝心なことを申しますと、その日、全世界の人々は自分のうちにしるし、恵み、あるいは罰を見いだし、それは警告という言葉に置き換えることができるのです。人々は警告が起きた時に世界のどこにいようと、とても孤独になります。神のみ前で良心の糾明に遭い、その後、人々は自分たちの罪とそれによって生じたことを見ます。
質問:私たちは同時にそれを感じるのでしょうか?
コンチータ:はい、同時にです。
質問:それはどのくらい持続するのでしょうか。30分、1時間?
コンチータ:よくはわかりません。5分くらいが適当な時問と言えるでしょうか。
質問:私たちはどのように感じるのでしょうか?
コンチータ:私たちの良心の状態にかかっていますから、人によって感じ方は異なります。その警告とは大変個人的なものなので、私たちの反応の仕方はまちまちです。最も重要なことは、私たちが自分の罪と、罪から生じた悪い結果を認識するようになるということです。あなたと私とでは罪が異なりますので、あなたにとっての警告と私にとっての警告は別のものとなります。
質問:私の罪の故に何かが起きるのでしょうか。たとえば、罪の結果として何か肉体的に害が及ぶとか?
コンチータ:それはありません。ショックによって引き起こされるもの、たとえば心臓発作のようなものは例外ですが。
質問:なるほど。肉体的なダメージはないのですね。しかしながら、罪の状態で神と対峙することになると。善い行いについてはどうでしょうか。私はそれも見るのでしょうか?
コンチータ:いいえ。この警告は自分の犯した罪を見るためのものです。それは奇跡を前に行われる清めのようなものであり、警告と奇跡によって私たち(全世界を表す)が回心できるかどうかが試されるのです。
質問:では、今やこの警告はいつ起きてもおかしくないのですね。
コンチータ:はい。けれども、私は警告が起きる日を知りません。
1977年2月
質問:あなたはいつ警告について教わったのですか。そして、それは誰から?
コンチータ:私がはっきりと覚えている唯一のことは、警告について語られたのは聖母マリアだということです。
質問:警告についてあなたがご存知のことを私たちのために繰り返していただけないでしょうか?
コンチータ:今、覚えていることはこういうことです。奇跡の前に神は私たちに警告をお与えになり、それは私たちを清めるため、もしくは奇跡を見ることを準備させるためであり、このようにして、私たちは自分の生活を神に立ち返らせるお恵みをいただくことになると聖母はおっしゃいました。聖母は警告の内容を私に教えてくださいましたが、その日付は教えていただけませんでした。私は具体的に警告の詳細を語ることはできませんが、それがどのようなものであるかということであれば、なんとか申し上げることができます。それは世界のどこにいても見ることも感じることもできる現象です。私はいつも衝突する二つの彗星の例を示してきました。それは私たちに肉体的なダメ一ジを与えるものではありませんが、その瞬間に私たちは自分の霊魂の状態を眺め、自分がしでかしてきた害悪を悟るため、私たちは震え上がります。私たちは苦悩に悶えますが、そのせいで死ぬことはありません。でも、自分の実態を知ったショックや恐怖から死んでしまう人もいるかもしれません。私がそのものずばりの説明をしていないなら、聖母がお許しくださいますように。これでも私はその日にどのようなことが起きるのか一所懸命に説明しているつもりです。
質問:あなたは警告を見たり聞いたりしましたか?
コンチータ:聖母は警告の到来を告げられただけです。
質問:警告が短い時間しか持続しないとすれば、世界はそれを神からのものとして受け止めるでしょうか。それとも、夢や幻として片づけてしまうのでしょうか?
コンチータ:私は警告が短い時間だと言ったことはありません。私が言ったのは、ほんの一瞬であったとしても非常に強烈で恐ろしいものだということです。誰もが疑いなく、これが人間によってもたらされたものでなく、神から来たものであることを悟ります。警告が何かを知っている私はその日が来るのをとても恐れています。
質問:かなり昔のことですが、あなたは警告となる出来事が”A”の字(スペイン語の)で始まる単語であるとおっしゃいました(注1)。聖母はあなたに口外なさらないようにと命じられたわけではありませんので、ここらで具体的に公表してくださいませんか?
コンチータ:聖母は公表することを禁止されませんでした。けれども、私が今まで口を閉ざしてきたのは不思議です。今でも言うべきでないと感じます。
質問:かつて、あなたはマリセリーノ・アンドレウ神父に「警告が起きたら時の終わりの幕開けです」と語られたことがありますね。これはどのような意味なのか説明していただけないでしょうか?
コンチータ:聖母は警告と奇跡は神が私たちにお与えになる最後のご忠告、もしくは公的な意思表示になるとおっしゃいました。だからこそ私は警告と奇跡が起きた後は時の終わりが近いと信じているのです。
質問:この出来事に万全の備えをするために、何かアドバイスがありますか?
コンチータ:私たちはこの世の雑事に振り回されることなく、霊的に平安のうちに心構えを固めておく必要があります。恐れる代わりに、私たちは自分が天国に入り聖人となるべくこの世に生を受けたということに、いつも思いを巡らせる必要があります。
1980年8月
質問:それ(警告)は肉体的ダメージを伴わないものでしょうか?
コンチータ:はい。私にとって、警告とは衝突した二つの彗星が凄い音と光を発して、それでいて落ちないようなものです。警告は肉体的なダメージを与えませんが、私たちはそれを見ることになります。その瞬間、私たちは自分の良心の状態を見ます。皆さんは自分がしている悪行と自分がしていない善行を見ることになります。
マリ・ロリ 1975年7月27日
質問:あなたは警告が起きる年を知っていると語っておられましたが、それがあと数年のうち起きるものか、まだまだ先の末来の話なのか教えていただけないでしょうか?
マリ・ロリ:いいえ、それについてお話しすることはできません。
質問:聖母はあなたに警告について話さないように命じられたのですか?
マリ・ロリ:そういうわけではありません。けれども、私自身が話すべきではないと感じるのです。警告と奇跡は同じ年に起きる(注2)わけですから。
質問:警告と奇跡が同じ年に起きることがどうしてわかるのですか?
マリ・ロリ:聖母の出現の最中に──正確にいつのことであったかは思い出せませんが──それは聖母のお告げです。
質問:報道によれば、あなたは警告が起きる時には全ての事物が動きを止め、空中の飛行機さえもストップするとおっしゃっていましたね。それは本当ですか?
マリ・ロリ:はい。ただし、一瞬の間です。
質問:あなたは警告が怖いですか?
マリ・ロリ:はい。他のどなたとも同様、私には欠点があります。警告は私の欠点を浮き彫りにしてしまうものです。だからこそ怖いのです。
質問:警告について他に何か私たちに語るべきことがありませんか?
マリ・ロリ:私が申し上げられることは、その時が間近に迫っているという点と、警告は恐ろしいものなので、それに備えておくことが非常に重要だという点です。警告によって、私たちは自分の犯したすべての過ちを思い知らされます。
1977年2月
質問:あなたは警告の起こる年をご存知です。コンチータは奇跡のことをご存知です。今までに二人の間で具体的な日時について意見が交わされましたか?
マリ・ロリ:日時についてコンチータと話し合ったことはありません。
質問:この出来事に備えるために人々に何かアドバイスはありますか?
マリ・ロリ:罪の償いをたくさんして、犠牲を捧げること。日々、可能な限りご聖体訪問をすることです。
1978年9月29日
質問:あなたは警告について一番よくご存じの方ですのでお伺いします。コンチータ・ゴンザレスを通して約束された奇跡の前に起こるとされる警告について教えていただけますか?
マリ・ロリ:……神に背いてきたことから来る悲しみと心痛を内的に感じることでしょう。神は私たちが神に科している損害と、私たちが犯しているあらゆる悪行をはっきりと見えるようにさせてくれます。神はこの内的な痛みを私たちに感じさせてくれるのです。なぜならば、私たちは誤ちを犯すたび、頻繁に口先だけで神のゆるしを求めますが、その時(警告を通じて)、私たちは肉体的な感覚とともに深い悲しみを感じることができるようになります。
1982年10月19日
質問:警告に先立つとされる共産主義者による抑圧について聖母がおっしゃったことを覚えていらっしゃいますか?
マリ・ロリ:あたかも共産主義者が全世界を支配したかのようになり、司祭がミサを立てたり、人々が教会の扉を開くといった宗教行為が非常に困難になるでしょう。
質問:この現象は人々が宗教上の教えを実践することをやめてしまうからではなく、共産主義者の迫害によって起こるわけですね?
マリ・ロリ:はい。とはいえ、多くの人々が宗教から離れるでしょう。宗教上の教えを実践する人は誰でも隠れなければならなくなるでしょう。
質問:こういうことが起きるのはヨーロッパだけですか。それとも、あなたはここアメリカでも同様とお考えですか?
マリ・ロリ:わかりません。と言いますのは、当時の私にとってはヨーロッパが世界の全てだったのです。私は単純にそのように受け止めただけです。聖母は具体的に地域を限定されませんでした。私には世界中のことのように思えました。
質問:あなたは司祭がミサを捧げることが困難になるとおっしゃいましたね。これは聖母が語られたことですか。それとも、あなたご自身が共産主義者の抑圧を顧みて思ったことですか?
マリ・ロリ:記憶をたどれば、聖母がおっしゃったことのように思います。
質問:そして、世界はあたかも教会が消えてしまったような様相を呈するとおっしゃったのは聖母ですね?
マリ・ロリ:はい。
質問:聖母はかつて、警告の時には教皇がローマを離れなければならないというようなことをおっしゃいましたか?
マリ・ロリ:いいえ。けれども、どのような感じに見えたかと申しますと──おそらくその時の私は自分が見ているものと聖母がおっしゃることとの間で混乱をきたしていたかも知れません……もうかなり昔のことですから──教皇様はローマにいられない状態のように見えました。私の言わんとすることがわかりますか。教皇も公然と活動できないというか……。迫害されて、他の人と同じように身を隠すのを余儀なくされて。
質問:警告は風が吹き荒れるような音を伴いますか?
マリ・ロリ:当時の私が見た感じでは、むしろ不気味な静寂がありました。空虚感のような。全てが森閑としています。そんなふうに見えました。
<ハシンタ>
質問:警告がどのようなものか教えていただけないでしょうか?
ハシンタ:まず警告は世界のどこにいても、空中に見られるものとして現れます。そして、それはただちに人々の霊魂の内部に伝わります。それは非常に短い時間しか持続しませんが、私たちに及ぼす影響の強さのために物凄く長い時間のように感じられます。それは私たちに自分の良心の状態、自分がしてきた善いことと悪いこと(注3)を見せつけ、私たちの霊魂の益となります。その後、私たちは天の父への愛に燃え、自分たちの犯したすべての背きについてゆるしを乞うことになります。
質問:警告は信仰の違いにかかわりなく全ての人々が感知するものでしょうか?
ハシンタ:警告は全ての人々のためです。神は私たちの救済を願っておられますから。警告は私たちが神に近づき、信仰を増すためのものです。ですから、その日に備えなければなりません。けれども、恐怖におののきながら待つべきではありません。神は私たちを怖がらせるためにこれらの出来事をお与えになるのではありません。むしろ、警告は神の正義と愛の発露なのです。ご自分の子供たちが失われることなく永遠の幸福を享受できることを願われて、神はすべての子どもたちのためにこのことをなさいます。
質問:大規模な艱難、共産主義に関して、記憶に残っていることはありませんか?
ハシンタ:はい。侵略でしょうか。そうですね、私には侵略のようなものに見えました。共産主義が暗躍する巨悪というか。けれども、今となっては具体的にどの国、どの地域が被害に遭うのか思い出せません。聖母は強調して祈ることを命じられました。(最悪の事態を防ぐため)これらの艱難は警告の前に起きます。警告は最悪の状況の時に発生するわけですから。
質問:あなたは共産主義者による艱難を表して、「侵略みたいな」という言葉を使われました。あなたはこの侵略のヴィジョンを見たのでしょうか?
ハシンタ:時折、私は侵略と迫害とを混同します。
質問:あなたは「警告は最悪の状況の時に起きます」ともおっしゃいましたね。どうしてこれがおわかりになるのですか? 聖母が語られたのですか。それともあなたがヴィジョンのうちに見たのですか?
ハシンタ:聖母は「警告は世の中の状態が最悪の時に起きる」と告げられました。それは単なる迫害とも違います。多くの人はもはや宗教の教えを実践しませんし。
質問:警告が起きると、それは地球の全ての人々が見て感じることになりますね。それには、まだ理性をもって行動する年齢に達していない幼い子どもたちも含まれるのでしょうか?
ハシンタ:はい、だからかわいそうなのです。とにかく恐ろしい体験となりますから。
『奇跡』
マリ・ロリ 1977年2月
質問:あなたは奇跡についてどんなことをご存知ですか?
マリ・ロリ:私が知っているのは、奇跡は警告が起きてから一年以内(注2)に起こるということだけです。
コンチータ 1973年
質問:その日(奇跡が起きる日)、何が起きますか?
コンチータ:私にでき得る限りすべてを、聖母の語られた通りに申しましょう。聖母は「神は偉大な奇跡を起こされようとしており、それが奇跡に違いないという事実は疑いようもない」とおっしゃいました。それは人間が介入する余地のないもの、直接、神から来るものです。その日は訪れます。そして、聖母はそれが何年の何月何日かを私に告げられました。ですから私は正確な日付を存じております。
質問:その日はいつでしょうか?
コンチータ:そろそろ来ます。ただし、私はその8日前になるまで明かすことはできません。
質問:一体、その日には何が起きるのですか?
コンチータ:何が起きるのかを詳細に語ることは許されておりません。私が明かしてもよいことは、その日、そこに(ガラバンダルに)いる人は誰でもそれを見ることになると聖母がおっしゃったということです。そこにいる病人は病気の種類と宗教を問わず癒されます。そのためには、そこにいなければならないのですが。
質問:あなたは奇跡の日にそこにいる人は回心するとおっしゃいましたか?
コンチータ:聖母はそこにいる人々は信じることになるとおっしゃいました。彼らにはそれが神から直接来るものであることがわかるでしょう。そこにいる罪びとは全員、回心します。聖母はこうもおっしゃいました。皆さんはその奇跡をカメラで撮ることもテレビに映すこともできる、と。また、その時以来、松林に誰もが見ることも触ることもできるけれども触感のない永遠のしるしが現れるともおっしゃいました。私はうまく説明できません。
質問:奇跡の日に人間の仕業ではない、目を見張るしるしが現れると?
コンチータ:はい。そして、このしるしは時の終わりまで残ります。
質問:病人に関して、聖母は一人の人物に言及されました。盲人のジョーイ・ロマンジーノのことです。聖母は彼についてなんとおっしゃいましたか?
コンチータ:聖母は、奇跡の瞬間にジョーイ・ロマンジーノが「新しい目を持つことになり」、「その後永久に見るようになる」(注4)とおっしゃいました。聖母はまた不随の体を持つ少年、彼のご両親と私は同郷(ガラバンダル) なのですが、その彼は癒やされるとおっしゃっていました。聖母が語られたのはこの二人だけです。
質問:ルイス・アンドレウ神父についても何か語っていただけませんか?
コンチータ:はい。この司祭は聖母出現の真偽を見極めるために頻繁に村に来られました。しばらくして、アンドリュー神父は信じるようになりました。ある時、私たちが松林のところで脱魂状態になっていたら、アンドリュー神父が「奇跡だ。奇跡だ。奇跡だ」と絶叫されました。このことが起きた時に聖母は「今、この瞬間、彼は私と来るべき奇跡の両方を見ています」とおっしゃいました。
質問:ルイス・アンドレウ神父は本当に奇跡を見ていたのですね?
コンチータ:はい。その日の帰り道にアンドリュー神父はお友達に「今日は私の人生で最も幸せな日だ。我々にはなんと偉大な母が天国におられるか! 聖母出現は真実だ」と言い、そう言い終わると亡くなられました。
質問:アンドレウ神父に関して、聖母は奇跡の日に何かが起きるとおっしゃっていませんでしたか?
コンチータ:ええ。聖母は奇跡の日にアンドレウ神父の遺体が腐敗せずに発見されるとおっしゃいました。(コンチータは奇跡の翌日に遺体の掘り起こし作業が行われることを明らかにした)
1974年2月7日
質問:奇跡が起こる時、赤ちゃんを連れて行かれますか?(注5)
コンチータ:私は自分が行くかどうかもわかりません。(コンチータはこの答えについてさらに詳しい説明を求められ、次のように話した)確かに私は行くことを望んでいますが、状況がそれを許すかどうかわからないのです。(奇跡が起きるために)私がそこにいる必要は無いのですから。
質問:あなたはガラバンダルの奇跡は教会のある偉大な日と重複するとおっしゃいましたね。聖母はその出来事が何であるかをおっしゃいましたか。また、今までに述べてこられたこの件に関し、何か付け加えることはできないでしょうか?
コンチータ:はい。私はその出来事を知っています。それは滅多に起きることのない非常に稀有な教会行事です。私の今までの人生では一度も起きていません。それは新しいことでもなければ途方もないことでもありません。たとえるならば、教義の制定のようなものでしょうか。全教会に影響を及ぼすようなものですね。それは奇跡の日にあたりますけれども、奇跡の結果としてではなく、単に数奇な巡り合わせなのです。
(幻視者たちによれば、奇跡の日にガラバンダルにいる者は誰でもそれを見る。
そこにいる人々に、回心と癒しの恵みが与えられる。)
質問:あなたはどのように奇跡のことをアナウンスされるのですか?
コンチータ:厳密にはよくわかりません。はっきりしていることは、深夜(奇跡の起きる8日前)、ジョー・ロマンジーノ(注6)に電話をして、ラジオ、テレビ、それから私の伝言をすみやかに広めてくれそうな方々にコンタクトをとることになるでしょう。私は心配していません。皆さんも聖母がお呼びであれば現地に行けるでしょう。
質問:ジョーイ・ロマンジーノは警告が起きた後、ただちにガラバンダルに行くと宣言してきました。あなたは警告と奇跡との間にどれほどの時間があるかご存知ですか?
コンチータ:ジョーイ・ロマンジーノがガラバンダルに来るというのは良い考えです。けれども、警告と奇跡との間にどれくらいの時間があるのかはわかりません。
質問:あなたは時折、奇跡の日のことを考え、来たるべき警告と奇跡のことを心配になりますか?
コンチータ:時として、私はこれらを今にも起こりそうなこととして考えますが、遠い未来のこととして考えることもあります。人々が聖母のメッセージに従って生きていないことを考える時、それは目の前に待ち受けているかのように思えます。なぜならば、奇跡の後には罰が来るかもしれないからです。心配といえば心配ですね。私はとにかく待ちます。聖母は決して嘘をつくことがありません。聖母のお言葉が完結するためには、警告と奇跡があるに違いないのです。全体が一つのメッセージなのですから。
1977年2月
質問:あなたは奇跡を見ましたか。あるいは、それについての話を聞きましたか?
コンチータ:聖母はそのことを語られ、正確に何が起きるか私にもわかるようにしてくださいました。
質問:聖母が奇跡について語られた時、あなたはお一人でしたか。他の女の子とご一緒でしたか。
コンチータ:覚えていません。(注7)
質問:奇跡とはどんなものでしょうか?
コンチータ:たとえ説明しようとしても上手にはできないでしょう。奇跡を待って見た方がよいと思いますよ。
質問:恐れ入りますが奇跡が起きる月間範囲に関して、改めておっしゃっていただけないでしょうか?
コンチータ:3月から5月の間です。
質問:あなたが奇跡を発表する方法自体が奇跡だとある方に言われていますが、このことを説明してくださいませんか?
コンチータ:私は自分が奇跡の発表をする方法そのものがもう一つの奇跡であると思うのです。そもそも極めて重大な責任を伴うことですから、世に伝えるためには奇跡を必要とします。
質問:仮に私がガラバンダルの村から遠く離れた山奥にいたとして、それでも松林が見えた場合、私ははっきりと奇跡を見ることになりますか。その時、私が病気ならば癒されるでしょうか?
コンチータ:奇跡ははっきりと目撃できます。神のみ旨であれば癒されるでしょう。
質問:ある人々はアメリカとヨーロッパではその日に他の聖母出現地を訪ねても癒されると言いますが、これについて何かご存知でしょうか?
コンチータ:このことについて聖母は何もおっしゃいませんでした。
質問:来るべき奇跡のことを固く信じていながら立場上、それに与ることのできない人々、たとえば、修道院の中で隠遁生活を送る司祭や修道者はその日に特別のお恵みを受けるのでしょうか?
コンチータ:私自身はそういうことはわかりません。人によりけりです。それぞれの願い、信仰、犠牲や従順によるでしょう。
質問:奇跡の何日か前にガラバンダルを訪れる予定を立てている多数の人について聖母は何かおっしゃいましたか。多くの人が食料やトイレの設備についてどう対応すべきか関心を抱いています。何かコメントはございませんか?
コンチータ:神のみ手に委ねましょう。まずはできる限りのことをして、それ以上のことについては「神は奇跡を行われる」ということだけ覚えておきましょう。
注1:これはスペイン語の「Aviso」(警告、告知)であることがわかっている。
注2:マリ・ロリは、警告の後に奇跡が起きるタイミングについて、1977年2月のインタビューでは「警告が起きてから一年以内」と言っているが、1975年7月27日には「同年内」に起こると答えている。
注3:コンチータは悪いことだけを見ると言っている。
注4:ジョーイ・ロマンジーノの死に関する私の考察を参照。
注5:このインタビューを受けていた当時、コンチータは最初の子供を妊娠していた。後の4月、コンチティナ(小さなコンチータ)を出産した。
注6:ジョーイ・ロマンジーノが亡くなったため、その使徒職を継いだグレン・ハドソンがこの告知を行うことになっている。
注7:聖母出現のあった頃、当時のガラバンダルの主任司祭、バレンティン・マリカラ神父の手記によれば、コンチータがこのことを伝えられた時、彼女は一人であった。