ガラバンダルでは、いくつかのヒエログノシス(聖遺物や聖職者を説明不能な方法で認識すること)の出来事が私の目の前で起こった。幻視者たちは疑いなく、神に奉献された人々を認識した。彼らはその村にいる司祭の数も知っていた。コンチータは日記の中で、目立たないようにそこにいたあるドミニコ会士の存在を指摘している。脱魂状態の中、彼女はこの人物について「ドミニコ会士」と呼ぶのを聞いた。その後、コンチータは聖母の代理として、彼に修道服を着るように忠告した。「とても美しい修道服なのに!」
また少女たちは、ある物体が聖母の口づけを受けていたかそうでないかを認識した。脱魂状態にあるときはいつもそうであった。これに関しては百もの証拠があるだろう。私は個人的に、コンチータが通常の状態の時もこのことを知っていたと確証することができる。
例えば──「コンチータ、次の出現の時、聖母に口づけてもらうためにこのロザリオを献げてほしいんだが?」──「でも、それはもう口づけられてるわ」。彼女がこのロザリオを見たことがないのは確かだったので、私は頼んだ。──「お願いだから、出現の最中にこのロザリオを捧げてくれないか?」──「でも、もう口づけされているのに、なんでやり直してほしいの?」彼女はにこやかにそう答えた。私の意見では、口づけされた品物は時折、香りを放っていたのだと思う。
ホセ・ラモン・ガルシア・デ・ラ・リバ神父『スペイン田舎神父の回想録』39ページ