ハシンタとマザー・テレサ

1992年1月19日

1992年1月、マザー・テレサはハシンタに会いに来てほしいと招待した。マザーはそのとき、重い病気から回復しつつあり、メキシコのティフアナの修練院で療養していたのだが、パサデナ(アメリカ・カリフォルニア州)にあるハシンタの家から数時間しか離れていなかったのである。こうして1992年1月19日、聖セバスティアンの祝日の前夜にハシンタは旅立った。マザーはハシンタを自身の共同体に熱心に紹介した。「この方はガラバンダルのハシンタです。ガラバンダルは本物です!」そして全員の前で、この「出来事」に関する研究や調査に対する自身の強い関心を表明し、新しく着座した(サンタンデール教区の)ビラプラーナ司教についてすら質問した。

ホセ・ビラプラーナ司教

そしてマザーは、幻視者に自分の修道会のために祈ってほしいと頼んでこう言った。「あなたの家は一軒だけですが、私は何十軒もの家の面倒を見なければならないのです」。修道会の有名な創立者であるマザー・テレサは、すでにニューヨークでハシンタに会ったことがあり、幻視者から受けた多くの恵み、特にマザーが深い信心を持っていた聖心を見るという恵みをハシンタとともに思い出した。マザーはニューヨークでコンチータと最後に会ってからわずか数週間後の1997年9月5日に亡くなったのだが、その死に際して、感嘆と真の称賛の大合唱が巻き起こった。

ジャック・セール著『ガラバンダル』
233ページより