ニュース

1962年12月6日

58年前の今日、1962年12月6日に、コンチータは午後5時半ごろに90分の出現を受けました。出現の後、コンチータは奇跡に関してさらに二つの情報を与えてくれました。1)奇跡の前のある日、何かが起こり、そのために多くの人々がガラバンダルの奇跡を信じるのをやめてしまう。人々が出現を疑い、放棄したとしても、奇跡の遅れの原因とはなりません。2)奇跡の日、コンチータがサンタンデールで署名した(出現は本当ではないと宣言した)ノートが消えてしまう。

また幻視者は、将来の大きな出来事が近付くにつれ、偽の聖母出現がかなり増えてくると明言しました。コンチータは同日、「奇跡の日に、ピナル博士が私に署名するように強要したノートは消えてしまいます。このノートには、『出現はペテンであり、自分は頭がおかしかった』と書かれていたのです」と予告した。

(書籍『ガラバンダル』(英語)より、160〜161ページ)

『ガラバンダル・止まらない滝』予告編

『ガラバンダル 神のみぞ知る』制作のマーテル・スペイから二作目がアナウンスされています。『ガラバンダル・止まらない滝』当時出現を目撃した人々の証言とインタビューによるドキュメンタリー作品です。夏頃の公開で、日本語字幕版も作られます。予告編動画をご覧ください。

憐れみへの教訓

バレンティン神父(出現が起こった時の教区司祭)は、回想録にこう書いています。「この村には、気が狂っていると誤って見なされていたアルフォンソという男性がいました。異常な行動をとるために、そう思われていたのかもしれまません。ある日の聖母の出現のとき、ロリとコンチータはこの人がが滞在していた家に向かいました。
少女たちは持っていた十字架で、彼のベッドの枕の上に十字架の印をつけ、彼に、十字架に数回キスをするように勧めました。「狂人」と見なされていた彼は、ひざまずいたのです。

以前にはこの人に聖体拝領を拒むことさえ考えていた神父は言いました。「聖母が私たちに教訓を教えたかったことは明らかです」。神父はコンチータに、なぜあの「狂った」男性のところに行ったのか、そしてなぜ彼に、繰り返し十字架にキスをするさせたのかと質問しました。コンチータは答えました。「聖母は言われました。あなたたちは彼を軽蔑しますが、私は彼を愛しています」。この答えは私たちをさらに驚かせ、私たちに憐れみの心が欠如していたことに気づかされました」

聖母は私たちと遊んでくれた

目撃者たちは、少女たちが通りの隅まで、壁に沿って慎重に、足音を立てないようにしているのを見ました。そして少女らは、角を曲がったところで頂点に達しました。まるで角の周りで、探していたものを見つけたかのように、喜びで叫び始め、追いかけるのです。少女たちが遊ぶ姿を見るのは本当に美しいものでした。明らかに、小さな子供たちとの時間を楽しんでいる母親(訳注:目に見えない母親)がそこにいたのです。

1969年9月6〜7日、フランスの「ガラバンダリスタ」のグループが集まり、カン・デ・シュールブロンでの霊的な集会に参加しました。興味深い講演の中で、「ガラバンダルのマリアの教理」について、ル・ペルティエ・デ・グラティニー夫人(マリア・テレサ)が語りました。

彼女の話の要点は次の通りです。ガラバンダルの聖母によって与えられた重要な教理の中で、見かけ上は子供っぽいものであっても、私たちの霊的生活の深みに触れる事例について強調したいと思います。私は「かくれんぼ」遊びのことを言っています。聖母が少女たちと遊んだことが二回以上ありました。これについて黙想すればするほど、ここには隠された意味があると思うようになりました。

「ご存じのとおり、母親は、小さな子供が一人で歩くように教えようとするとき、しばしばドアや木の後ろに隠れ、そこから子供たちを呼び、子供が母親を探すように求めます。母親はこのようにして、自分自身の足で歩くように、子供を訓練します。「聖母はこのようなことをしようとしていたに違いありません。私たち全員の霊的生活において、主が私たちの魂に、まずご自身の存在を感じる喜びを与えることから始められて、次にご自身は後退し、自分を隠されるように。「魂の神聖な生命に関する、言葉にできない秘密をよく知っておられる聖母は、貧しい村の少女たちに、そのようなことを教えるために、「かくれんぼ」遊びの生きた教訓を使われました。

遊びの中で少女たちは、聖母が見えないという苦しみと、聖母を再び見つけるためにかけた熱望を経験しました。少女らは、後でこれを自分たちの霊的生活の浮き沈みに適用する必要がありましたが、それは簡単ではありませんでした。それはまるで、少女たちに主がご自身を隠されているかのようであり、少女たちの魂はより熱心に、そして慰めもなしに主を求める機会となりました。それは簡単なことではありませんでした。

1970年7月15日から8月8日の間に、ル・ペルティエ・ド・グラティニー夫人はガラバンダルを訪問しました。ある時、コンチータと話をしながら、数年前に聖母と遊んだ「かくれんぼ」について、どのように霊的な解釈ができるかを説明し始めました。「聖母は確かに教えたかったのです。聖母を探す方法、出現が終わっても、なお純粋で単純な信仰生活のために準備する方法です。そしてあなたはいま、霊的な暗闇の中でもそれを見つけたのですから、これが何を意味するのかを私よりよく知っているはずです」。「そうです」とコンチータは答えました。「聖母が私たちに教えたかったことは、それです」。